北大阪急行創立50周年記念・写真撮影会レポート
10月1日、北大阪急行創立50周年を記念して、北急写真撮影会が桃山台車庫で行われました。事前応募では倍率12倍という激戦になりましたが、知り合いのご厚意で中に入ることができたので、その様子をレポートします。
ヘッドマーク掲出
ヘッドマークの掲出はイベント開始前に行われました。まずは9000形の記念すべき第1編成、9001fに。
イベント準備は運転手さん、車掌さんが手伝っていました。(随分と嬉しそうでしたw)
続いて今年4月にデビューしたばかりの9004fに。
8000形には板状のヘッドマークを付けるフックがありません。そのためステッカー式を使用します。
水をよく拭いて、位置を合わせ貼り付け、空気を抜けば完成です。
(本当は動画があるのですが、モザイクを掛けるのに手間取ってまだ準備できていません・・・)
また、車両は第三軌条の都合上、(加えて写真を撮りやすくするために)いつもより後ろに止めなおされました。立ち入り禁止テープも厳重に・・・
入場開始
イベント開始前、風に吹かれて落ちた帽子が肌寒い秋の朝に郷愁を誘います・・・
9:30、いよいよ入場開始です。撮影はA、B、Cの3つのグループに分かれて行います。
案内を渡されました。3つのグループを区切られた時間で入れ替えることで、ゆったりと撮影できる、と・・・撮影会を平和に進行させられるようにと、すばらしい対応です!(ちなみに、鉄道撮影の際に発生する撮り鉄同士のトラブルのほとんどは混雑で満足な写真が撮れなかったことによるものです)
10時、イベントが始まりました。関係者のみなさんのお話と注意事項のあと、グループごとに撮影開始です。
10:15~10:35 撮影エリア①「思い出の車両」
やっと間近で撮影できた2000形保存車2002
早速車内に入ります。
非常通報スイッチ、随分と高いところにあるな・・・
ナニワ工機、昭和44年製とあります。1969年は大阪万国博覧会の前年にあたり、会場への大量輸送のために北大阪急行の工事が急ピッチで進められていたころです。とても歴史を感じます・・・
運転台付近では北大阪急行の歴代制服が展示されていました。
もう一両の保存車、8001も展示されていました。こちらは車内への立ち入りはできませんでしたが、運転台を撮影することができました。
10:40~11:00 撮影エリア②「現在活躍中の車両」
そうこうしていると入れ替わり時間です。次の撮影スペースに移動します。
次の撮影はお楽しみの?ヘッドマーク記念撮影です。線路内に一度に多くの人が入ると混み合って危険なので、グループの半分ずつで入れ替えになりました。
順番を待っている間に9004fを撮影。
フル点灯
行先表示は「ポールスターII」(白背景ver)でした。
車庫内を望む
車庫独特のごちゃごちゃ複雑感
いよいよ8005fと9004fの撮影です。
ポールスター塗装の入替機も撮影
留置線の中には「ATC」と書かれた板があります。これは飾りではなく、ここを出発信号が赤の状態で冒進すると自動で非常ブレーキがかかる仕組みなんだそうです。
そうこうしていると次の入れ替わりです。
11:05~11:25 撮影エリア③「最新車内をじっくり」
最後は9004f車内での撮影です。
車内に何があるのかと思ったら・・・
10、9号車には箕面延伸に関する資料が展示されていました。
手すりの上にはペーパークラフトが。駅で無料配布されている「北急延伸事業インフォメーション」についているものです。実は8000形verもあります。
8号車は車内撮影用でした。乗客が一人もいない車内を撮ることができるのは、実は貴重な機会です。
8249修正
8310
幌
イベントに参加できなかった9002f・・・
イベント終了
最初の場所に戻ってきてみると8001が中津行になっていました。
「トラブルもなく、スムースにイベントを終えることができました」という車庫の方のあいさつを聞いて、イベントは終了です。
別れを惜しみます・・・
グッズも販売中。ジオラマのクオリティーが高い・・・!
プレゼント。バッチとストラップがうれしい・・・!
今回のイベントでは特に混乱や乱闘(!)もなく、無事に終了することができました。また車両の留置位置なども写真が撮りやすいように工夫されていて、満足できる構図で撮ることができました。このイベントは北大阪急行社員が一丸となって力を合わせ、頑張ってようやく開催にこぎつけたそうです(車掌さんより)。楽しい時間を提供してくださった北大阪急行と、関わったすべての方に、ファンの一人から感謝申し上げます。
片づけ編につづく。(近日公開予定)
北大阪急行8003f 全般検査・復帰までの記録
9月4日、北大阪急行の8000形第3編成が試運転を行い、翌日5日に運用に復帰しました。去年6月に桃山台車庫に全般検査のため入場してから約1年6ヶ月にわたる検査となりました。
今回は8003fが入場し、復帰するまでを、Twitterの情報をもとに追おうと思います。
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検査前
6/2 運番84
6/4 運番80
6/5 運番83
6/6 運番85
6/8 運番84
6/9 運番82
6/10 全般検査中だった8005f、試運転
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6/11 全般検査へ
6/11
8003fに休車札が掛けられているのが目撃されます。この日(もしかしたら前日の10日?)をもって、検査に入りました。
今日の16時現代桃山台車庫です。夕方出庫が出た直後で車庫には8000形が3編成居てました。11番ピットには休車札が貼られた8003Fが、検査に入ると思われます。 pic.twitter.com/fbB6h5uzti
— 北急8005F低浮上 (@polestar1119) June 11, 2016
この2日後、同じく検査に入っていた8005fが復帰します。
6/13 8005fが運用に復帰
本日の運番87より8005Fが運用に復帰しました。
— ももやまだい (@M21601_21607) June 13, 2016
足回り改造などは実施されておらず8001Fの引退以来、実に3ヶ月ぶりにGTOの8000形が帰ってきました。 pic.twitter.com/i3RjxSHYyN
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全般検査中の目撃情報
8月中旬~9月中旬 8003f、モーターカーに牽引され車庫奥のピットへ。
11/3 北急ふれあいフェスティバル
桃山台車庫の一般公開の際に、車庫奥のピットで目撃されます。カバーとライト、行先方向幕がが外されています。また、検査用の仮台車に乗せられています。
8003Fが奥にいましたよ〜◡̈♡#北急ふれあいフェスティバル pic.twitter.com/4SLjVM7waZ
— hikari♡子鉄mama* (@tmht1023) November 3, 2016
12/3
一ヶ月後、再び目撃されます。外から伺うことのできる変化は見当たりません。
久々に桃山台車庫に来ました。8003Fの様子を見にきたらなんと…いました8003Fが pic.twitter.com/f4RLxBeQ8V
— 北急8005F低浮上 (@polestar1119) December 3, 2016
2/19
2月、再塗装が完了します。ちなみにこれが自動塗装機の最後の仕事となりました。
フォロワーさんの某氏さんと偶然にお会いして西側に移動すると検査中の8003Fが格納庫から僅かに見ることができました。再塗装されていたようで綺麗な状態でした。
— 北急8005F低浮上 (@polestar1119) February 18, 2017
桃山台車庫で8003fと見られる編成の、なかもずより5両の姿を確認 pic.twitter.com/TxgkwUeRYi
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) February 19, 2017
4/22 北急ふれあいフェスティバル
今回のふれあいフェスティバルではなかもず寄り5両が展示されました。塗装がピカピカです。
(写真提供:ようちゃんさん)
5/10
この日、11番線に姿を現しているのが目撃されます。
桃山台車庫11番線に8003が姿を現してた
— ももやまだい (@M21601_21607) May 10, 2017
5/12
行き先方向幕とライトは戻ったものの、ライトカバーはまだ戻っていません。
全般検査のため入場中の北大阪急行8003fが久しぶりに姿を現しました。ライトの外枠が抜かれたままで、また車高が高いことからまだ仮台車に載っているとみられます。また黒色の休車札も確認できました。連結器カバーもなく、復帰は当分先とみられます。 pic.twitter.com/vdBw1NME2N
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) May 11, 2017
5月
1ヶ月間くらいに撮った8003F。
— まいやん (@Mai7202_) June 6, 2017
ピカピカになった姿はよ見たい pic.twitter.com/jBjrA9jVAz
誤字訂正(まいやんさん):1ヶ月くらいに→1ヶ月くらい前に
6/30
いよいよ台車が再組み立てが始まります。8003f用の車輪が用意されました。
全般検査中の北急8003f、車輪がいくつか置かれているのを確認しました。ここ一年でほとんど姿を見せていませんが、復帰は近いのでしょうか。 pic.twitter.com/xsQrFNsXFK
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) June 29, 2017
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復帰に向けて最終工程へ
8/2
8003f千里中央寄り5両が姿を見せました。妻面にパイプが追加されていることが確認できます。
8005F休車との情報を受けて、大急ぎで桃山台車庫へ。
— Midosuji-line@沿線民 (@midosuji1106F) August 2, 2017
少し遠目からとなりましたが、運転台上に休車の札(紙?)が確認できました。
そして隣には床下がキレイな8000系の中間車が。
もし8005Fが分割されていないならば、8003Fの中間車となりますが果たして…… pic.twitter.com/wm5K0ukaVw
8/8
車番は確認できなかったものの、8003fと思われる車両が通電状態で作業中でした。今までになかったパイプが両側に追加されています。 pic.twitter.com/sGHIhmEki1
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) 2017年8月8日
8/26
分割されていた編成が組み立て直され、通電試験が行われました。ライトカバーも元どおりになりました。ただしこの段階ではまだ連結器カバーはありません。
ピカピカの8003fが試運転幕で11番線に通電、留置されてます! pic.twitter.com/4uSNJ4QOO1
— としかず (@Hankyu_Umeda) August 26, 2017
8/28
本日の桃山台車庫です。8003fは連結器カバーのないまま「補器接続中」の状態で11番ピットに通電状態で留置されていました。9001fと9004fもピット入りして通電、屋外では9003f、9002f、8005fが02f以外通電状態で止まっており、一時なかもず幕も見られました。 pic.twitter.com/amhdLyjDgQ
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) 2017年8月28日
9/3
連結器カバーが取り付けられます。これにて必要な検査はほぼ終了し、試運転を待つのみとなりました。
速報 8003f連結器カバー取付確認 復帰秒読みへ pic.twitter.com/WEShXWU7MB
— Hybrid meronking Ⅲ (@meronking2377) 2017年9月3日
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出場試運転へ
9/4
連結器カバーの取り付けを確認した翌日、8003fが出場試運転を行いました。珍しく午前中に始まった試運転は、桃山台~千里中央~江坂を異例の4往復し、桃山台車庫に入庫しました。
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なんと翌日に復帰
9/5
試運転後の調節などを急いで終わらせたのでしょうか、試運転の翌日には営業運転に復帰しました。初日の運用は夕方に出庫する運番87でした。
8003が遅延して終了
— ももやまだい (@M21601_21607) September 5, 2017
てか31来るなら4以降来てくれ… pic.twitter.com/yjgICTvAww
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復帰までの日数...450日
今回の検査に要した日数は2016年6月11日から2017年9月4日まで数えて450日でした。これは前回の8005fの検査や、GTOインバーターからIGBTインバーターへの更新工事を行った8006fを超える日数で、長めの検査期間となりました。なぜインバーター工事を行った8006fさえ超える日数を要したかは不明です。
なお今回の検査は8000形リニューアル車では初めての全般検査となりました。
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次の検査は・・・?
次に検査に入るのは、デビューから3年の9001fか、今年度中に予定されている8000形リニューアル工事を受けると思われる8007fか、その両方を同時に行うか、だといわれています。事実、9001fと8007fはどちらとも桃山台車庫でなにやら検査中であることが目撃されており、続報が期待されます。(これについては別記事でご紹介します。)
Special Thanks:
北急8005fさん、北急8006fさん、としかずさん、まいやんさん、Midosuji-lineさん、ももやまだいさん、hikariさん、ようちゃんさん
ツイートを使わせていただき、ありがとうございました!!
北大阪急行千里中央駅、9月9日からホームドア稼働開始
北大阪急行は8月31日、千里中央駅に設置したホームドアを9月9日(土)始発電車から稼働すると発表しました。
7月に設置工事を行い、9月の稼働開始に向けて試験が行われた(それ以外はホームドアは収納された状態で固定)北大阪急行のホームドアですが、ついに稼働日が決定しました。地上子や車両へのホームドア関連機器を搭載する必要のない、ホーム上のセンサーだけで開閉するこの次世代と言って良いホームドアの働きを、いよいよ見ることができます。
(北大阪急行株式会社「千里中央駅で「可動式ホーム柵」を使用開始します」http://www.kita-kyu.co.jp/upload/073.pdf p.1より引用)
北大阪急行へのホームドア設置は2016年3月に大阪府からの補助金を受けて決定され、同年12月に詳細を発表、2017年1月から千里中央駅への工事が始まりました。
工事中の罫書き
7月にはホームドアが駅に運び込まれ固定され、先日8月28日には動作テストならびに関係者への説明会が京三製作所の職員により行われたところです。
決定から1年6カ月、御堂筋・北急線内では天王寺駅、心斎橋駅に続くホームドアに、地下鉄ファンとして胸が高鳴ります。
なお、緑地公園駅、桃山台駅へは2018年3月の稼働を目指して、すでに工事が進められています。
@meronking2377 こんにちは
— 御堂(みどう) 🚊 (@sakaisujiline) 2017年9月2日
桃山台駅でもホームゲートの位置決めされていましたよ pic.twitter.com/vO3f0MFVll